週刊本吉研究室⑤7月12日号『教育実習の思い出』

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

例年の比ではない暑さの七月、外ではけたたましくセミが鳴く中、いまだ梅雨明けしていないとはにわかに信じられませんが、熱中症等に気をつけてお体ご自愛くださいませ。

さて、今回記事を担当させていただくことになったのですが特筆することが思いつきませんでしたので、先日のお二方の記事を踏襲して「教育実習での思い出」について、書かせていただきたいと思います。

お暇なときにそんなことあったのだな、程度に読んでいただければ幸いです。


実習中、花の植え替えをする時間がありました。上質な土だったのでしょう、スコップで少しいじっただけで、ミミズが二・三匹顔を出しました。生徒さんが物珍しそうに見ていたので「ブラジルから来たんだよ、その子たち」と軽い冗談をかけました。私の配属されたのは中学部、中学部の生徒さんは「子供っぽく無邪気」である一方「お兄さん・お姉さんらしく振舞いたい」お年頃なのでしょうか、「え!本当?!、、、、まあ、でも知っていたけどね!」とかわいらしい知ったかぶりをしてにこにこと笑った顔をこちらに向けていました。私もこういった知ったかぶりをよくしていたような記憶があるので恥ずかしいようなほほえましいような気持ちになって、生徒さんと少し距離を縮められたこの瞬間は、実習が終わって一カ月以上経過してもなお思い出してふふ、となってしまいます。だってものすごくかわいらしいじゃないですか、こんなの。とはいえ冗談というより嘘を教えてしまった様な気がして少し罪悪感にさいなまれたのも事実ですが。

この記事を読んでいる方の中にはもしかすると教育実習に不安を持っている後輩の皆さんもいらっしゃるかもしれません。といいましても実習に一週間行った程度でこの記事を(しかも実習で学んだことではなく印象に残った瞬間についてのみ)書いているわけで、私も大口たたいて「安心して!」なんて言えませんが、行ってみたらわかります。行ってよかったなあ、学ばせてもらったなあ、一週間濃密すぎて身体的な疲労こそあれど、気づけば「●●さん、■■くん元気かなあ」もう会いたくなってしまっているのです。じんわりと温かい気持ちになるような思い出もきっとできます。

まだ見ぬ九月、きっと想像できないほどしなくてはいけない課題や、自分の技量のなさに絶望する瞬間が来ることも覚悟しています。でも、それよりも、生徒さんに会いたいという気持ちが逸って仕方がないのです。

そうですね次は秋ですから、「ドングリが進化すると松ぼっくりになるのだ」とでも言ってみましょうか。

冗談です。

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