週刊本吉研究室⑩8月30日号『手話での初めてのコミュニケーション』

こんにちは。もうすぐ8月が終わりますね。大学では夏休みが続きますが、そのほかの学校では、夏休みが終わり学校が始まるのではないでしょうか。まだまだコロナウイルスの感染が収まりませんが、楽しい夏休みを過ごすことができたでしょうか?

今回、私が担当する記事では、熊本ろう学校の中にある聴覚障がい児支援「かいじゅうの森くまもと」さんで、ボランティアをさせていただいたことについて書かせていただきたいと思います。

1.手話ができない状態でのボランティア体験

私は今年の4月から、熊本大学手話サークル「(しゅ)笑顔(まいる)に入りました。教育実習や教員採用試験があり、あまり活動に参加できておらず、手話はまだほとんどできません。指文字を覚えている程度です。手話は最低限自己紹介ができればよいということだったので、ボランティアに参加することにしました。

手話ができない状態でボランティアに行ったので、とても不安と緊張が大きかったです。私は幼稚部さんのクラスだったのですが、子どもが来て遊ぶことになったとき、どうすればよいか分かりませんでした。自分の自己紹介をした後、「あなたの名前は?」「何して遊ぶ?」と尋ねたかったのですが、その手話が分からなかったからです。何か話しかけたいと思い、その子の名前を指文字でして呼びかけました。すると、笑顔で「はーい」と手をあげてくれました。その時、私は初めて指文字を使ってコミュニケーションをとることができた喜びを感じ、とても感動しました。

そのあとは、表情やジェスチャーを最大限用いて、積極的にコミュニケーションをとりました。幼稚部さんということもあり、言語以外のコミュニケーション方法でも、楽しく遊ぶことができました。しかし、手話で話しかけても通じないことに疑問を抱き、「なんでこの人は手話できないの?」と子どもが職員さんに尋ねている様子も見ました。

手話が分かればもっと何をしたいか分かったのに、もっと違うかかわり方ができたのにとたくさん思いました。この悔しさが、今、手話を勉強するモチベーションになっています。

→記事は2に続きます。『そこで感じた3つのこと』

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