週刊本吉研究室㉟『東南アジアの日差しを受けながら』
皆さん,こんにちは。いかがお過ごしですか?
3月に入り,熊本にも春の気配が訪れている頃でしょうか。
私のほうは,教職大学院の実践研究報告書作成と成果報告会をなんとか終え,現在,ベトナム,カンボジア,ラオス,タイを放浪している最中です。
このあたりの東南アジアは,4月頃が1年の中で一番暑い季節になるため,2月から3月にかけて徐々に暑さが増してきており,今も真上から照らす太陽の強い日差しを受けながら,半袖で過ごしています。
どの国も新型コロナウイルス感染症の影響がようやく落ちついてきたこともあり,観光客も増え始め,これから改めて再出発しようという人々の熱い思い,そして東南アジア独特の活気を少しずつ取り戻しつつある街の空気を感じているところでもあります。
さて今回は,先日,ネットで見かけた記事が心に残っていて,そのことについて書いてみたいと思います。
その記事は,
「体格いいね,レスリングでもやってんの?」 そんな質問にJALの客室乗務員が切り返した“痛快なひとこと”(https://president.jp/articles/-/66265)
というものです。この見出しに惹かれて思わず読んだのですが,「なるほど~」と今後の自分の生き方を楽にするヒントを得られたような感じがしたので紹介します。
内容については,上記のサイトを読んでもらえればと思うのですが,記事の中で「リフレーミング」という言葉が出てきます。これは,「物事を見る枠組み(frame)を変えて,同じ物事を別の枠組みで見直して見る(re-frame)」ということです。よく「短所は長所でもある」と言われますが,例えば,“優柔不断”は“慎重”であると言い換えることができるように,「ネガティブな感情を伴うフレーム」を「ポジティブな感情を伴うフレーム」に変えていくことで,嫌な気分を変えられるということです。私はよく,相手の些細なひと言で心が落ち込んでしまうことがあるのですが,このようなときに,リフレーミングすることができれば,確かに生き方も明るく,前向きになるだろうなと思ったところでした。
また,このリフレーミングは,学校現場においても子どもたちの見方に役立てることができると思いました。以下のサイトに,
「自閉症スペクトラム障害の特性(抜粋) リフレーミングしてみると?」(http://www.rehab.go.jp/application/files/2715/8458/8610/2_.pdf)
というシートがあり,これを見ていくと,障害理解にも生かすことができ,先生対子どもの関わりだけでなく,子どもたち同士の関わり合いの中でも,良好な関係性をつくっていくヒントになるのではないかと感じました。
他にも,今このように異国にいることで特に感じているのかもしれませんが,日本とは違う文化や風習,人々の考えに触れたときに抱く感情も,このリフレーミングにより,相手を受け入れるのに役立つのではないかと感じました。
このリフレーミングについての記事を読んだり調べたりする中で,心がふわっと軽くなり,これがしなやかに世の中を生き抜く秘訣かもしれないと感じたので,今回紹介させていただきました。まずは,私自身,日々の生活の中で思考を柔軟にしながら,このリフレーミングの習慣を身につけていきたいと考えた旅の途中でした。