週刊本吉研究室⑨8月23日号『絵本作家 かがくいひろし』
こんにちは。お盆休みも終わり、暦の上では秋となりましたが、まだまだ厳しい暑さが続きそうですね。皆様お元気でお過ごしでしょうか。
今回、私が担当する記事では、絵本作家のかがくいひろしさんについて紹介させていただこうと思います。
かがくいひろしさんという方をご存じでしょうか。私がかがくいひろしさんについて知ったのは、高校3年生の時に、大学受験の面接対策として、毎日教育に関するニュースについて触れられるように、ネットで様々な記事を見ることを習慣化しており、そのときにかがくいひろしさんについての記事が目に留まったのがきっかけです。
かがくいひろしさんは、特別支援学校の教員として28年間にわたり教壇に立ち続け、50歳で絵本作家としてデビューしました。かがくいひろしさんの代表作として、「だるまさん」シリーズがありますが、「だるまさん」シリーズの第1弾「だるまさんが」の一部を紹介すると、「だ・る・ま・さ・ん・が」と書かれているページをめくったら、「ぷっ」という文字とオナラをしているだるまさんの絵が描かれており、このように、描かれた動きや表情・擬音をもとに話が進んでいく絵本になっています。この「だるまさん」シリーズが誕生するきっかけとなったのが、「音と動きがくっついていて、小さな子やハンディキャップを背負った子など、ストーリーが理解しにくい子達にも伝わるような絵本、というのをずっとつくりたいと思っていた」という、かがくいひろしさんの思いからだそうです。かがくいひろしさんは、日常生活でも、常に絵本のアイデアを考えていたそうで、改めて、私たちの身の回りには、新しいアイデアにつながるヒントがたくさん隠れているのだなと思いました。
私は、教材開発の授業の際に、なかなかアイデアが思い浮かばず、少し苦労したのですが、その時にかがくいひろしさんのことを思い出し、「日頃から様々な視点で自分の身の回りのものを見てみるようにしておくと、もっとたくさんの発見に出会えるのだろうな」と思い、これからはもっと自分の日常生活の中のものを大切にしながら、様々な視点から見たり考えたりしていきたいと思いました。
あまり詳しくは紹介できなかったのですが、かがくいひろしさんについて興味をもった方がいたら、ぜひ調べてみてください!教員時代は、担当する子どもたちの発達や状態に合わせて、その教育方針を模索する毎日に明け暮れ、卒業時には毎年、子どもたち一人ひとりの表情をこまやかに描いた似顔絵を全員にプレゼントしていたそうです。また、加岳井久美子夫人は、かがくいひろしさんについて、「その場で居心地悪そうにしている人をちゃんと見ていて、冗談を言ったりして、ふっとその場を和ませ、相手の心を自然に開かせるのが上手でした」と述べており、かがくいひろしさんの人柄や考え方など惹かれる部分がたくさんあると思います!
以上、今週の週刊本吉研究室でした。 最後まで読んでいただきありがとうございました!
【参考】
・絵本ナビ『「だるまさん」シリーズが大人気!かがくいひろしさんにインタビューしました。』「だるまさん」シリーズが大人気!かがくいひろしさんにインタビューしました。 | 絵本ナビ (ehonnavi.net)
・ブロンズ新社『加岳井久美子夫人インタビュー』加岳井久美子夫人インタビュー | だるまさん10周年 特設サイト (bronze.co.jp)